こぐまのふるえ


朝みたゆめはかわいい小熊、おそろしいといわれるこぐまを抱くゆめ。

こぐまのふるえがいまもなんだか残るように。

日々にある、かなしみだとか、
それから。嫌悪だとか。
誰もがすこしはもっている穴。さらけだせずにいるきれいではないもの。


それらのほうがなによりもこわいのだと。



あの日見た、しろくま
この夏もきっと空をあおいで、黄色の花にからだをうずめているように。

夜来春

今年もこの夜がやってきたんだなあって。
あたたかで風が強くて、わくわくする。

眠れずに新しいなにかを探してる。


19歳とは思えない哀愁の男の子。
昨夜お兄ちゃんとみていた、Burberry prorsum mensのAW2014。
魅かれてしまった音楽。

世界。世界観。

わたし、世界ってことばがすきだけれど、
なんだろう。日本人でよかったな。

世界っていう、音の響きがとてもすきだから。

adeleを聴きながら泣いてる。


よくわからないけれど、まっくらになっていきそうで、
というよりももういっそまっくらになってしまったら楽なのにという自分がこわいのかな


あなたがつたえる世界をみれたなら
あなたがみつめたせかいを感じたなら
とてもそんなこと。しまいこんで穴にはいりこみたい。


忘れないでほしいということばの重みに気づいて。

どうか忘れない。どうかわすれない。

イルカとひつじ


ふふ。なんだか笑ってしまう。

ここへことばを重ねに来たのは久しぶりだから。
だけどやっぱりこの季節なの。


すこし手がかじかんで、大好きなカーディガンを羽織って


息が白くはないかしらって、なんども息をはいてみる。
そういう季節。

今年もやってきた。



秋の空に浮かぶ、イルカの背中みたいななめらかな雲。

夜の星と一緒に駆けてくひつじ雲。


今日はガトーショコラを焼いたよ。キルシュをお店でもらったから。


あのね。


調理師免許に合格したよ。まだはじまりのはじまりだけど、

さあ、はじめるのよって言われてるようなきもち。


だいすきな世界が笑ったなら。

幸福のたべもの、

ありがとう。ありがとう

食卓のちから

私のこいびとへのの願いは


食べることに頓着をもつひとがいいなと思う。
おじいさんになっても、おばあさんになっても

食卓を囲めるということに、感謝を、それから愛して、

目の前のおじいさんを愛しいと祈るように思う。


私たちには、ごはんを口にして、ちからにする機会が
一日に三度ある。
人生に何度とある時間。

怠けてはいけない、調子にのることではない。

たん、として調えるべきことなのだ

幸田文 台所帖

幸田文 台所帖

おばあちゃんに会えたなら

おばあちゃんが居たらなあ、
ふと、だけどね、
すごくよく、そう思う時があって


お母さんでもない、お父さんでもない、
お友達でもない、男の子でもない、

おばあちゃん。



口に出してしまうのはいけないように思うから、
どうかここで書かせて。


最近、前よりもすこし自分が解ったような気がして、
時間のあるいま、そう思えるいま。


そうしたら小学校のころみたいに
無我夢中に本読みたくなって。


図書館で見つけ出す本


味、台所、魔女、魔法、おばあちゃん、

無意識に反応する単語、
どれも愛しい節




おばあちゃんに会えたなら


流れる涙おばあちゃんにどうか届きますように