こぐまのふるえ


朝みたゆめはかわいい小熊、おそろしいといわれるこぐまを抱くゆめ。

こぐまのふるえがいまもなんだか残るように。

日々にある、かなしみだとか、
それから。嫌悪だとか。
誰もがすこしはもっている穴。さらけだせずにいるきれいではないもの。


それらのほうがなによりもこわいのだと。



あの日見た、しろくま
この夏もきっと空をあおいで、黄色の花にからだをうずめているように。