藤君とアルペジオ


藤君は藤君だった。
BUMPはBUMPだった。


藤君の「ありがとう」はアルペジオみたいに優しく響いて届いた。


あの4人は共有ということばをまるごと包んでしまう大きさを持っていて、


魔法を解いてしまう、汚い瞬間さえも優しく包んで届けてくれた。


向かい合って楽器をかき鳴らすとき、
空に光のたまが集まってきらきら光った。

ありがとう。ありがとう